まさみ、30歳、会社員、夫30歳、子供なし
我が家は共働きの夫婦で子供はおりませんでした。
私は仕事も忙しく帰りはいつも22時過ぎでした。それでも家事はきちんとやりたいと両立していたつもりです。
旦那は地域のスポーツチームの応援をするのが好きで、休みのたびに試合を見に出かけていました。私は疲れていることもあって、休みの日はゆっくり休みたいと一緒には行きませんでした。
ところがある時を境に、そのサポーターの飲み会に参加することが多くなり、平日も翌朝2、3時の帰宅が多くなりました。
小言は言いたかったですが、とやかく言うのも嫌がられると思い、特にこのことについては何も言いませんでした。
ところが家で食事を摂らなくなった頃から何かがおかしいと思い始めました。
思い返せば、携帯は肌身離さず持ち歩いていますし、下着や普段着にも気をつかうようになりました。それにいつも上の空で私の話を聞かなくなりました。
申し訳ないとは思いましたが、携帯電話をチェックしたら、やはり浮気をしていました。サポーターの女性のようです。
メールにはホテルで撮った裸の二人の画像がありました。私は頭が真っ白になりました。と同時にこれだけマイホーム購入のために仕事や家事を頑張っているのにという怒りがこみ上げてきました。
しばらくは食事もとれず、どう生活していたのかもわかりません。
旦那に追及したところ浮気は認め、浮気相手とは別れるということになりました。ところが浮気相手はしつこく連絡をよこすので、直接話をしようと呼び出しました。
実は、旦那は自分から別れを切り出していなかったようです。それならば私がと、浮気相手に旦那と別れるように話しました。
彼女はシングルマザーで、子供と私の旦那と3人で暮らしたいと泣きついてきました。確かに今まで一人でやってきたのは偉いですが、だからといって人様の旦那に手を出すような女性は、たかが知れています。
あまりしつこいようであれば、慰謝料を請求しますと告げると大人しくなりました。
旦那の浮気問題が落ち着き、心も体も家に帰ってきてきました。
浮気はする側にもされる側にも原因があるといいます。自分が忙しいがために彼の気持ちを解ってあげられなかったのも事実ですし、彼の趣味に合わせてあげようとしなかったのも事実です。
楽しい結婚生活をしていく努力をしようと思います。
正直にいって壊れた信頼は、割れたグラスを接着剤でつけたように完全には元に戻りません。
でもやり直そうとしたのは自分なので、今後一切浮気をしたことを責めるのは、やめようと誓いました。
いつまでも引きずっていては前に進めません。
付き合い始めたころのように、ただ純粋にお互いが好きだった頃を思い出し、また二人で一から歩んでいこうと思います。